禁断の恋~彼の弟を愛してしまった私~

「まぁ、そうだと思うんだけどさ…」
愚痴る悠一を見ていても

私の頭の中は、弟である彼の事でいっぱいだった。

前ならそんな事も考えもつかなかったのに…
(会いたいな…)

「沙織?どうした…元気がないな?ボーとしてるし」

ハッ!!

「そう?最近仕事が忙しいから…そのせいかしらね」
慌てて誤魔化した。

いけない、いけない。
今は、そんな事を考えていたらダメじゃない!!

「そうか。お互い忙しいもんな…」
彼は、疑いもせずに納得した。

それが、余計罪悪感を覚える。
(ごめんなさい…悠一)

私は、悠一の彼女なんだから本当は、彼・薫君と会ったらダメだと思うのに…

「あのさ
今日は、久しぶりに家に来ないか?」

「えっ!?」

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