あたしは、悪魔と契約しました。
幻でも良い、夢の中でも良い、、、


少しでも、哲也に会えるなら、、、


哲也との時間が増えるのなら、何だって良い。


そして、今日も、、、哲也はあたしに会いに来る。


その日は日が落ち、外が闇に飲まれた時間だった。


「行くぞ」


こんな時間に?


時間は、0時を回ろうとしている。


「今から?どこに?」

「好きなんだろ?」


え?


あたしは哲也の言葉がよくわからずに、首を傾げる。


「星空。言ってただろ?」


そう言えば、初めて哲也に会った時。


何が好き。と聞かれ、星空。と答えたことがあった。


ちゃんと、覚えててくれたんだ。


それに、少しだけ嬉しくなる。

< 233 / 297 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop