あなたの隣ってあいてますか?



私は、特に何も変わったことはなく…

羽田さんも、連絡先を交換したからと言って連絡があるわけでもなく…

相変わらず、「今日、ごはん行こうや」と誘ってくるぐらいで、変わらない。

二人っきりで食事には行かなかった。

行くなら、進藤さんと清瀬さんと一緒。

羽田さんは、顔はそこそこ…

身長も私よりは高くて、カラダはがっちりしている。

性格は、明るくて、兄貴肌。

好きとかではなく、お兄ちゃんみたいな感じ。

羽田さんも、妹みたいに思ってると思う。

もしかしたら、彼女とかいるかもしれない。

そんなことも知らない…

ほんの少しだけ気になっている自分もいる。

清瀬さんとは、あれからとても仲良くなり、会社の先輩後輩というか仲の良い友達になった。

2人でよく食事に行く。

「ちなっちゃん、今日はどこ行く?」

「蛍さんの好きなとこでいいですよ」

「ビュッフェね」

蛍さんは、相変わらずあのお店が好きみたい。

食事をしながらの会話で…

「私、思うんやけど…」

「何をですか?」

「羽田さん、絶対にちなっちゃんのこと好きやと思うねんな…」

「え〜?違いますよ!絶対!」

「だって、ご飯誘うのちなっちゃんだけやし」

「ご飯しか誘われてないし…」

「え?ご飯だけなん?」

「そうなんですよ。それに二人っきりで行ったことないし、メールも来うへんし…」

「そうなん?」

「はい。だから、ただからかわれてるだけやと思うんです」

「ふ〜ん…今度、尚さんに聞いてみよう」

尚さんとは、進藤さんのこと。

ちょっと照れながら進藤さんの話をする蛍さんが可愛い。

蛍さんから見て、羽田さんは私に興味があるように見えるんや…

一度、ご飯行ってみようかな?



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