もう一度、あなたと




ふと目が覚めると、病院のベッドにいた。


左手には点滴がしてある。


右手には、温かい手が握られてる。


優先生の手だ。


先生の顔には涙のあとがあって、


目の下には隈がある。


手をぎゅっと握り返した。


「ん…」


優先生はむくっと起きて、私を見た。


「やっと起きた。久しぶり…
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