復鬼【短編】

赤キ者ノ囁キ

 ソレが川で傷付いた身体を洗っている時だった。


急に片方の赤い眼が疼く。



そしてある声が聴こえた。




"復讐...したいか?"







"復讐…したいのだろう?"







"ならば共に復讐しよう"






"口に出し、私の言葉に続け"







"見ず知らずの男と逃げ、お前を捨てた母親が憎いか?"


「に..くい...」





"お前を蔑み、嘲笑うわっぱどもをその手で殺してやりたいか?"


「ころ...した..い」




ソレはこれまで発しなかった言葉を
ただ、自分自身の心の中で聴こえる声に
反応するかのようにフツフツと発していた。




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