恋する Tinker Bell *°.
レジ台に置かれた
ビールにするめ、
それと……カシューナッツ
……怖かった………
「………っ」
蘇る、つい先ほどの恐怖
一ヶ月足らず続けている
このバイトの中で
初めてだった
静かに
タイトのスカートを濡らす
透明な雫が
あたしの
ダークブラウンの柔らかい髪と
日に焼けにくい
白い肌身と
それを覆う
パリッとしたコンビニの制服と
まとめて
温かい何かに包み込まれたのは
すぐのことだった