みすみの花が開くとき
空に浮かぶ月
長い沈黙。





雪はうつむいている。


「…幻滅…、したよね」

「してないよ」


雪は顔を上げた。


…目、めっちゃ潤んでる…。

つらい事だったんだね…。


「話してくれて、ありがとう」

「…本当に…、幻滅してない…?」

「信じてくれたんじゃないの?」


雪はまた、うつむいた。


「…そういう事じゃなくて、…不安なの…。

この話したの、初めてだったから…」


…そうか…。


「信じて…くれたんだね…」


白い花が揺れる。





「うん…。

…近衛くんが、…好きだから…」


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