君との距離は1メートル 【完】


なんだあれ。まるで変出者を見る目で逃げるように出て行ったぞ。





仲良くできそうもない。だって見た瞬間逃げるような子だもんな。


きっとこのベランダの近さに驚いたんだろう。

自分だって出来上がった瞬間ビックリした。わずか1メートルほどの距離にどんな人が住むのか、好奇心と恐怖…。


ま、窓を閉めておけば大丈夫だけど。

なんだか今日は恒例の日光浴をする気になれないのでカーテンをもう一度閉めた。

「ひーかーるー。ご飯だよー」


「わかったーー」


今日は早く寝よう。そう心に決めて部屋を出た。
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