君との距離は1メートル 【完】




誠の背中が見えなくなるまでベランダから見送った後、俺も部屋の中に入る。





すっかり冷えきってしまった体を自分の部屋にあるエアコンで暖めた。






『たとえ叶わないとしても、クリスマスに告白しようと思ってる』






誠の言葉が何度も頭の中で反芻される。




クリスマスまで約1ヶ月。




俺はどうすべきなんだろう。




告白なんてしてダメだったら…と考えただけでただでさえ少ない勇気が消滅しかける。








考えても仕方ないので電気を消して布団に入ろうとした。



カーテンの隙間から向こうのベランダを見てみる。


明かりが消えていることから杏奈はもう寝たみたいだ。







布団に入っても、もう考えるような事はしない。











俺は、今のままでいいんだ。



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