君との距離は1メートル 【完】





「そういえばさぁ、明日からお母さん達行っちゃうけどご飯とか大丈夫よね?」







台所から顔だけこっちを向かせて聞いてくる。




明日から母さん達は杏奈の家の母さん達と旅行に行くらしい。




「うん。平気平気」






「えっ、ホント〜?!出前ばっかりとかじゃなくてちゃんと野菜とか食べるのよ?」





「わかってるっ!!」





俺はガキか!!!




料理くらい少しはできるわっ!!!





カッカしながら朝食を食べ終わりすぐに洗面所へ駆け込む。



歯を磨いて適当に身だしなみを整えて自分の部屋に向かって階段を登る。






そろそろ出ないと…。




クラスで準備もあって早めに行かなくてはいけないのでもう家を出なくては。





ブレザーを羽織って




「いってきまーす」






と母さんに言って家を出た。






「さむっ」





11月も後半になってきて冷え込みが厳しくなってきた。





チラッと隣の家を見る。


いない…か…。







平日は同じ時間帯に登校するから会えるけど、



休日の朝は杏奈の姿は見えなかった。




まぁ、そうだよな。あっちはお客さんなんだし。







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