君との距離は1メートル 【完】





「うーん、なるほどなぁ」




全てを話し終えると誠は腕を組んで難しそうな顔をした。






「光」




「ん?」




誠の低い声にドキッとして一瞬硬直してしまった。



何を言われるだろう?

見損なったとか、最低だとか?







「学校今日はサボろうぜ!!」




?!




「はぁ?!」






グンっと体が引っ張られる感覚がしたと思うと




誠に手を引っ張られて来た道を走って戻っていた。





な、な、なんだ?!





「お、おい!誠なんだよ!」




走りながら誠に向かって叫ぶ。



何も読めない!!!誠の考えてることが!





「いーんだよ、黙ってついてこーい!」




「付いて来いって…」





引っ張られてるから付いてくるも何も…。







そしてしばらく走って着いたのは




誠の家だった。





「上がれよ」




ガチャっとドアを開けて俺が通れるように道をあけてくれた。





< 276 / 384 >

この作品をシェア

pagetop