あなたにだけ
生活委員

綺麗な花びらが舞い散るこの日、私は高2になった。




知らない人ばかりなのは仕方ない。


私は転校生としてここにいる。




「ならHRを始める前に、今年からこの学校に入った人を紹介します。……入っておいで。」

若い女の担任に促されて教室へ入ると、視線が痛い程突き刺さる。

「挨拶してもらえる?」

「えっと…。イリーナ・アンダーソンです。よろしくお願いします。」


母国と友好関係にある日本とよりよい関係を築くために私の家では日本語を勉強させられていた。

文法的にもおかしいところはないはず……。
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