あなたにだけ
美奈
それから1週間が過ぎて、私も少しだけ学校に慣れた。

そんな日の放課後、帰り支度をしていると、1人の女子が7人ぐらいの女子に連れて行かれるのを見た。

後を追うと空き教室から怒鳴り声がする。

「うぜぇんだよ!!」

「何やってるの?」


教室の中では、さっきの女子が殴られて倒れていた。

「チクんの?」

「何やってるのって聞いてるだけでしょ。」

「こいつぶりっ子でうぜぇからちょっとお仕置き?してただけだけど。」

そう言ってボスみたいな人が女の子を見ると、彼女は体をびくつかせた。


「雑魚ね………。」

「は?」
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