秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
何とか駅に着いてホームに行くと、もう新幹線が来ていて扉が閉まっていた。



「ハァハァ……くそっ!」

額から流れる汗を拭う。

喉の渇きにむせ返る。


「ゲホッ…」


俺、超ダセェ。


肩で息をしながら何気なく新幹線の窓を見ると、美優らしき女の子を見つけた。


「…美優…」



ジッと見ていると、目が合い更に美優だと確信した。


何秒かぐらいの時間だったけれど、時が止まった気がした。



側にいたい。


離れて行かない様にずっと抱きしめていたい。



そんな事を何回心の中で思ったか。



いつか、本当にそうなるまで必死に頑張るから、絶対忘れんなよ?





ゆっくりと加速して行く新幹線が涙で滲んで消えて行った。








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