秘密な約束〜強気彼氏の悪魔な選択!?〜
私は直ぐに光城に駆け寄った。



「…ゴメンね?」


ホテルの歯ブラシを使って歯を磨いている鏡に写った光城を見て言う。


濯いでタオルで口元を拭くと光城が言った。


「気にしてねぇよ!俺が勝手にあんな時間に来たんだし…まぁこれから嫌って程出来るしな」



「嫌って程は無理かも…」

後から光城に抱き着く。


「…前から思ってたんだけどお前ってスッピンでも変わらないよなぁ」



「いきなり何?」


私は光城から離れて鏡に写る自分を見る。


「何となく…。学校ではメイク薄いよな、雑誌とかTVは濃いけど」


「まぁ…プロがするからね…スッピンっていうか、まつ毛がエクステだからあんま変わらないのかも」



本当にスッピン可愛い子なんてこの世に存在するのかなぁ?


私はいないと思う…。
多分…。



「まつ毛にもエクスがあんの?今ってすげぇな」



光城は感心しながら脱ぎっぱなしになっていたダウンを着ると私に携帯をちらつかせた。


「終わったら電話しろな」

「うん!」


光城を見送り私も支度を始めた。


.
< 77 / 331 >

この作品をシェア

pagetop