ただ恋愛を、間違えただけ。


え?

分からないんだけど……。


「未月、教えて……っ」


『……………うん』



未月の声はいつもより少し重くて、

表情も暗かった。




…………………………………………………………






『本当に分からないの?』


一度廊下に出て、未月に教えてもらおうと思ったけど……、


「ごめん……」


『そっか……』


あたしには全然分からなかった。


『……楓さ、昨日何してた?放課後教室で』


“放課後教室で”


その言葉にドキッと反応した。


………そうだ、昨日あたしは

恭と2人で……。



『………キスしてたの、向かい側の校舎にいた子たちに、

見られてたんだよ?』


………あのとき、確かにカーテンは開いてた。




< 40 / 48 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop