甘々な王子様は俺様彼氏。
1章 出会い
私は今日から高校生になります。







『もぉ、最悪〜……』

私は入学式の日に遅刻寸前です。

『こんなに走るの小学校ぶりだしっ
はぁっ……疲れたっ』


校門まで行くと始業式開始まで
4分でした。

『やばい〜……教室まで、走らなきゃ!』

タッタッタッタッ……


急いで教室に向かっていると

ドンッ

『きゃあっっ』
あ。階段から落ちっ……

ぐいっ

「あぶないよ。」

私は腕を引っ張られた。

『あ、ありがとうございます!』

うわぁ。この人とってもカッコイイ……

無造作なパーマがかかった濃いめの茶髪にキリッとした目、整った鼻、その上、助けてくれて王子様みたいだなぁ……

「始業式出なくていいの?」

私は言われるまで忘れていた……
すぐそこにあった時計をみると
9時59分……


『あ。やばい!出ます!
ほんとにありがとうございました!』

「またね」

そういった彼の笑顔がとても眩しかった。
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