僕と蒼
捕らえられた人魚は村人たちの手により、萌黄山の寺に贄として奉納された。


その時人魚は一粒の涙を流し、それは光輝く石に姿を変えた。


人魚を奉納したのち、待ち望んだ雨が降り出した。しかし恵みの雨は降り止むことなく、たちまち災いの雨となり蒼い海は魔物の様に荒れ狂った。
荒れ狂った海は津波を産み、村を半壊させた。


すると、またもや村人たちは言った。


『人魚だ。人魚を殺してしまったから海の神が怒っているんだ。』


村人たちは海の神の怒りを静める為、まだ名のなかった村に『海神村』と名付け海の神に奉納をした。


するとたちまち雨は止み、村は再び平穏な生活を取り戻す事となった。−−−−
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