私の王子様を見つけました
事務所の椅子に無理矢理座らせられた。


店長なんなんですか。


「あのホストみたいな男は誰。」


ホスト、あぁ、ホストみたいな社長の事ですね。


「彼はルミエルの社長です。」


社長を呼ぼうとすると、店長に呼ばなくていいと言われた。


「あのホストみたいな男と、真凛の関係は何。」


だから、ルミエルの社長だと言ってるのに。


でも、どうして、店長にこんなの事を聞かれてる訳。


「俺は真凛が好きだ。」



え、ぇぇ、店長が私を好き。


店長の年は確か40才。


失礼ではありますが、私にとって店長はお父さんみたいな存在で、何でも相談してきた訳でして。


突然の告白に声もでない。


店長がじわじわと近づいて来る。


店長、ごめんなさい、と頭を下げようとしたら、後ろから抱き締められた。


「こいつはルミエルの大切な商品なんで、気安く触らないでもらいたい。帰るぞ。」


社長、突然現れないて下さいよ。


店長と話させてほしいのに。


社長に腕を捕まれたまま、コンビニの外に連れ出された。


結局、おにぎりとカップ麺は買えないままだ。


拓斗が何を考えてるか、さっぱり分からない。


お腹が空いたよぉ。










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