ありがと~君に伝えたい言葉~



突っ立ってる奴に声をかける。


反応がない。

バイクを降りて目の前に立つ

そいつは思ってたよりもずっと小さくて

女だ見たところ身長は145cmぐらいだろう。

顔は身長に似合わず大人っぽく俺と同じぐらいに見える。

華奢な肩は小刻みに震えている。



なんとなくヤバイ気がして声をかける、

さっきよりも優しい声色で。



「おい、大丈夫か?」



「……で、…
何で轢いてくれなかったの!!」

大きい目に涙をためて女は俺にそう言った。


< 4 / 22 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop