宮川修内太の異常な日常~魔女の瞳番外編~
「ちょっと!聞いてなさいって言ってるでしょ!」

横でがなるメグ。

「あー悪い、ちょっとだけだから」

俺は商店街の一角にある、とある店のショーウインドゥに釘付けだった。

「どしたの?」

メグも俺の視線の先を追う。

「なんだ…鉄砲の玩具じゃない」

俺が見ているのは、ホビーショップに展示してあるモデルガンだった。

「玩具って言うな。ちゃんとした大人のホビーだぞ?」

俺は呆れた顔をしているメグに反論した。

「くそーカッコいいなぁ、デザートイーグル…お、PSG-1も置いてある。スナイパーライフルもいいよなぁ…」

ショーウインドゥにへばりついてモデルガンを眺める俺は、客観的に見てただの子供に違いない。

「ふぅん、意外と幼稚な趣味なのねー」

やれやれといった様子で呟くメグだったが、突然。

「…そうかっ!!」

素っ頓狂な声を上げる。

その声に流石の俺も驚いて視線をメグに向けた。

メグは目を丸くして俺の顔を見た後。

「ぷ…ぷくくくく…あはははははははっ!!」

何がおかしいのか、目尻に涙を浮かべて大笑いし始めた。

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