ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~


「ふっ、そうだったな」


「え?」


「美乃里は押しに弱いんだった」


「なっ///!」


たまに心配になるくらい押しに弱い美乃里。


初めて出会った時だって新聞の勧誘にもう少しで負けそうだったし、俺にまでこんなに懐かれちゃったし。


だったらなおさら。



「あ、あの蜜くん……」


「ダメなんて聞かない。美乃里の全部、俺にちょうだい」


「っ///」


強引だろうか?


でも美乃里が本当に嫌がるなら待つ。


さすがに俺もそれくらいの余裕を見せな……



「うん……あたしの全部蜜くんがもらって?」



「っ……」



やっぱり前言撤回。


この子の前じゃ、俺は余裕なんて最初からなかったんだった―……


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