ひとりじめしたい。~イジワルで甘いお隣さん~
番外編

本当にほしいもの-加央里Side-



いつもそうだった。


「加央里ちゃんっておしゃれだよね~!あたし友達になってよかった!!」


「加央里は本当に俺の自慢の彼女だよ」



そう言ってあたしに笑いかけてくる友達や彼氏。


あたしは誰よりも幸せで、自分自身に誇りを持っていた。



なのに……


「加央里ちゃん、笹崎くん好きなんだってー。ほのかが好きだって知ってたのに酷いよね~。ちょっとかわいいからってさ~」


「加央里って本命にはあれだけどさ、友達に自慢できるじゃん?一緒に歩いたら優越感得られるし」



本音はこれだった……


初めてその言葉を聞いたときは、ショックで泣きじゃくった。



ほのかが笹崎を好きなんて知らなかった……


それにあたしは笹崎なんて好きでもなかった……ただ、あっちが告白してきたから断っただけ。



友達に自慢ってなに……?


本命ってなに……?


あんなに好きだって言ってたのに……


愛してるって言ってくれたのに……



なんで……


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