初めての恋はあなたと。番外編
ふわっと彼女の頬に触れると、バッと彼女が上を向き視線が合った。


「どうした?」

「えっと、その…もし、もし仕事が終わってたら一緒に帰りたいなと思いまして…」


何なんだこの可愛い子は…。
俺をどうしたいんだ本当。


「あ、でもまだなら私待ってますーーー」

「待たなくてもいい」


彼女の言葉に被せるように言った。
この部屋に来るまでは、もう少し資料をまとめようかと思っていたが予定変更だ。


「仕事はない。だから一緒に帰ろう」


別に急ぎの仕事でもない。
明日の朝早くにでも来てやれる量だ。
今日の取引先のことも、会社じゃなくても家で出来る。

それならば帰りたい。


「はいっ!」


可愛い彼女と。


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