Task Force-特別任務部隊-
たった四人の生き残りが、生意気にも大部隊に噛みつくか。

そう言わんばかりに、敵部隊は一斉に射撃してくる。

彼らにとってみれば鼠狩りのようなものだ。

武器も僅か、友軍もいない、まさに死に損ないのマクナイト分隊を、追い立てるようにして撃つ。

捕虜にとってタスクフォースの盾にするも、この場で嬲って殺すも、こちらの気分次第。

弱者を甚振るというのは、優越感に浸れて気分がいい。

「うぐっ」

肋骨の痛みをおして走っていたマットだが、足を縺れさせて転倒する。

上手く動けない。

そんな彼に。

「エヴァーズマン軍曹!」

先行していたグライムズが戻ってきて、マットに手を貸す。

「止せっ…置いて行け!」

「何言ってるんですか!エヴァーズマン軍曹を見殺しにしたら、俺がロシア娘の彼女に恨まれますよ!」

必死にマットを起き上がらせ、肩を貸すグライムズ。

「サンダース軍曹、グライムズの援護を!」

「はい!」

マクナイトがM16A2を、ジェフがM4カービンを発砲し、グライムズを援護する。

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