Task Force-特別任務部隊-
「隊長!」

駆け寄ってきたスティングレイが、トライデントに言う。

「さっきの格納庫の二階で、幾つか重要書類を確保してきたんですが…」

スティングレイは表情を強張らせる。

「ANには毎月約1000人の外国人戦闘員が志願しているらしいです」

元々多くの外国人戦闘員は、人道的な目的の為と信じて出かけていた。

世界各国の正規軍から圧力をかけられる軍需産業同盟やPMSCsに手を貸す為の組織がANだと思っていたのだ。

しかし現在、外国人戦闘員として行くには、『殉教』を覚悟するまで過激化していなければならない。

そういう者達の大半は帰還を想定していないだろう。

彼らは死ぬ事を前提として、ANに加入しているのだ。

ANがテロリスト紛いの組織と知っていながら。

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