Task Force-特別任務部隊-
誰も見捨てない
アフガニスタンのタスクフォース砲兵基地。

「マクナイト中佐」

小川が傷の手当てを受けていたマクナイトの所にやって来る。

「偵察任務中だったリトルバードヘリからの通信が途絶えた」

「何?」

顔を上げるマクナイト。

「場所は?」

「正確な事は分かっていないが、山岳部の方らしい。通信が途絶える寸前に、誰かと交信していたようだが」

「……」

煙草をくゆらせながら、しばし考えを巡らせるマクナイト。

「グライムズ、グライムズ!」

「はい!」

マクナイトに呼ばれ、事務局のパソコンの前に座っていたグライムズが駆けてきた。

「コーヒーですか、マクナイト中佐」

「違う!馬鹿者」

マクナイトは、やや呆れた顔をした後。

「アフガニスタン国軍に連絡、現在山岳部で作戦中の部隊がないか確認をとれ…いや、待てよ」

言ってまたしばし考える。

「HQにも確認をとれ。タスクフォースの部隊かも知れん」

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