Task Force-特別任務部隊-
89式小銃でANの部隊を迎撃しつつ、トライデントとスティングレイをへりに乗せる三浦分隊。

「全員乗ったかっ?」

「ガイストがまだ!」

三浦の問いかけに、5.56ミリ機関銃MINIMIを乱射しながら豊田が答える。

「急げガイスト!急げ!」

進藤が89式小銃で援護しながら、ガイストに向かって叫ぶ。

崖から下りてきたガイストが、ANの部隊に追われながらもこちらに走って来る途中だった。

激しい銃撃の中を、全速力で駆け抜けるガイスト。

何度も弾丸がその身を掠めるが、振り向きもせずに走る。

掠り傷など気にしていられない。

立ち止まれば蜂の巣になる。

「よし、出せ!」

三浦分隊もヘリに乗り込み、離陸を始めるブラックホーク。

その浮かび始めた機体に。

「よくやってくれた!」

飛び込むように乗り込むガイストの体を、三浦が力任せに引き込む。

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