Task Force-特別任務部隊-
『チッ…間抜けめ。口を滑らせおって』

『……辻褄が合った…貴様こそが戦禍の根源だったという事か…タスクフォースHQに所属しながら、影ではその敵対勢力であるANの指揮官も務めていた…貴様がバグダディだったという訳だな』

『何の話か分からんな…貴様らはここでこの石油プラットフォームと共に沈む。世界中にテロを撒き散らすANの一員としてな』

この声…ドーベルとゴーストのやり取りのようだ。

しかしこの会話、ドーベルと思われる男の口から発せられる発言…。

「おい、これ…」

「マジか…?」

「やばいぜこれ…」

その場にいた兵士達が、口々に呟く。

音声だけではない。

基地施設内のモニターには、映像も繰り返し流れ続けていた。

このフォートベニング基地だけではない。

アメリカ国内の陸海空軍全基地、全軍事施設に。

ドーベルがANの指揮官である確たる証拠を突きつけるに十分な発言が、全て収録された動画が流れ続けていた。

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