Task Force-特別任務部隊-
突然質問された事に、やや狼狽しながらも。

「SCARはベルギーの銃火器メーカーであるFNハースタル社がアメリカ特殊作戦軍向けに開発したアサルトライフルで、装弾数は30発。発射速度は毎分600発ッス。特徴の一つとして、高い汎用性が挙げられ、5.56ミリ弾と7.62ミリ弾を使用するモデルが存在しますが、二つのSCARの相違点を少なくした上で共通性を持たせる事で維持コストを下げ、新しい口径の弾丸が開発されたとしても最小限の改良で対応できます。また、アッパーレシーバー上部とハンドガードにはピカティニーレールが標準装備されていて、各種アクセサリーの取り付けが可能。加えて、バレルのフリーフローティング化や、全長のみならずチークパッドの高さ調節まで行える折り畳み式ストックによって、狙撃からCQBにも対応できる多様性を持ちます」

「上出来だ」

説明を終えた進藤に、小暮は文句なしの評価を与える。

「聞いての通りだ。戦術自衛隊制式銃の89式よりも高い汎用性を持っている。手強い相手だ。嘗めてかかると死ぬぞ。気合入れろテメェら」

小暮は部下の隊員達に向かって言った。

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