Task Force-特別任務部隊-
憤怒極まれり
「そうか、お前は小川小隊長の部下なのか」

戦場と化した都心。

お台場にある戦術自衛隊の前線基地へと向かう最中、進藤の話を聞いて倉本は驚く。

奇縁というのもあるものだ。

先のアジア某国残党の浸透事件に捜索隊として参加し、その際に知り合った小川と、その部下の豊田。

共に進藤の知り合いだったとは。

「谷口と面会させた事で、あの豊田というお嬢さんには悪い事をした」

「……」

倉本の言葉を、進藤は黙って聞いている。

ここで倉本を責めるのはお門違いだ。

豊田が傷ついたのは、彼の責任ではない。

そのくらい、冷静さを失った進藤にでも判断は出来る。

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