Task Force-特別任務部隊-
戦術自衛隊とマクナイト分隊が籠城している警察署の屋上。

「!」

見張り役を任されていた進藤は、伏射姿勢に構えた89式小銃の照星の向こうに、蠢く影を見つける。

前方500メートルほどか。

モノキュラーパッシブ暗視ゴーグルの単眼が、不気味に輝く。

「三浦分隊長、こちら屋上の進藤ッス」

進藤はすぐに無線で、屋内の三浦に連絡する。

「警察署の東500メートル付近に、複数の敵影が近づいてきてます。多分ブルトザオガーです」

『もうここも嗅ぎ付けられたか』

悔しげな三浦の声が聞こえる。

『分かった、迎撃態勢に移行する。進藤はそのまま監視を続けてくれ』

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