Task Force-特別任務部隊-
やがてロンドン中が炎と黒煙に包まれる頃。

「!!!!」

眼鏡を掛けた肥満体の男性が現れ、親衛隊達は一斉にStG44突撃銃を向ける。

が。

「待て」

ロンドンに降下して、初めて親衛隊長が発砲を制した。

「遠路遥々南極よりようこそ、ナチス残党諸君。私は君達を歓迎するよ」

両手を広げ、薄笑みを浮かべて呟く男。

己の祖国が火の海にされたというのに、怒りや悲壮感は全く感じられなかった。

親衛隊長もまた、シュタールヘルムとガスマスクを外して素顔を見せた。

「世界統一政府当主であらせられますな?」

彼はナチス親衛隊式の敬礼をして見せる。

「現時刻を以って、ナチス残党親衛隊(シュッツスタッフェル)5000名、世界統一政府軍麾下に加わります」

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