俺様社長とスキャンダルキス~おまけ完~

愛しすぎて・・・

「クソッ!…はめられた」

社長室、デスクの上に、一冊の雑誌が投げ捨てられた。

英志は、ジッと、その雑誌を睨みつける。


「社長・・・いかがなさいますか?

この内容がでたらめなら、出版社を訴える事も可能ですが」

長嶋は静かに英志に言った。


「…ダメだ、よせ。

…それでは、向こうの思うツボだ・・・。

大体、これをでっち上げたのは、出版社なのか、

それとも、三井静香なのか、それすら分からない。

無駄に動くと、身動きが取れなくなる・・・

そんな事より、また…舞を傷つけた・・・」


そう言って、英志は頭を抱えた。


…この雑誌が出る3日前。

三井静香から連絡が来た。

突然の事に断ったが、話があるだけだからとそう言われ、

軽い気持ちで、待ち合わせのホテルに向かった。


車を駐車場に止めた英志の下に、すぐに、静香が姿を現し、

目の前でこけそうになった静香を助けただけだった。


…その時の風景を、この出版社のカメラマンが、

まるでキスしてるかのようなアングルで上手く撮影していた。

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