冷房のきいた部屋

約束の8時

早めに切り上げて

裕太のうちへ向かう


「ん?」

裕太のマンションから
見たことのある姿


「…あっ!あの人だ」

あの綺麗なひとだった

「ここに知り合いでも
いんのかなぁ〜」


なんて思いながら
あたしは彼女とすれ違う

かすかにいい香り


「やっぱ綺麗…」

そのまま胸の高ぶりを
押さえる様に
裕太の部屋へ向かう


ピンポーン…

いつもの足音

“ ガチャ ”


「よっ!上れよ」

「うん」


……あ…
やっぱりきいてる…

いつもの冷房…


中に入っていくと

「え…?」

「どした?」

さっき嗅いだばかりの
甘い香り…

彼女の香り…


「誰か…来てたの?」

「え?来てね〜けど」


……………

裕太の顔…

笑ってしまいそうだった
だって…
あからさまに…

焦ってる顔…



「そっか…ごめん勘違い」
「あ〜そかそか」

安心したような顔

あたしはこれ以上
なにも言わない…

だって好きだから
離れられないんだもん…

冷房くらい気にならない

甘い香りも関係ない

ただ裕太の…

裕太の傍にいたい…


いつか
冷房のきいてない日が
来るまで……

胸にしまっておこう

だけど
きっと……

明日も明後日も
一か月後も……

この部屋の

冷房はきいてるだろう…



< 8 / 8 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

弾ける私情
さやみ/著

総文字数/3,185

恋愛(その他)7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ずっと放置してたあ★ で新作かきます! ほかのわ ほっといて〜★笑 書いてみようと おもいます(*!・U・★)
痛い恋居たい愛
さやみ/著

総文字数/1,814

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
痛く苦しい恋 好きで居たい愛 辛いのに… 幸せで…
お祭り
さやみ/著

総文字数/234

ホラー・オカルト1ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
さあ〜 今宵は楽しい楽しい お祭り… 今宵はいつもよりも 素敵な素敵な… お祭りの始まり

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop