佐々倉のカノジョ。
夏休み side:嵐

そこの女



「嵐~、酒買ってきて~」

「は?自分で行けば?」

「僕ちんじゃ無理なの♡」

「小せぇからな」

「あんだとー」

近所の高校に通い始めて、3ヵ月。
早くも夏休みがやってきていた。

俺と、目の前のツルと、クーラーの効く部屋で暇を潰していた。

ツルの本名は…、なんだったか。


「ツル、お前、本名なんだっけ」

「は!?鶴岡 和哉!!お前、小学校から一緒なのに…」

「あぁ、そんな名前だったな」


ごろ、とツルのベッドに横になる。

あいにく、今日は誰も女の予定いれてないんだよなー…。

暇って、まじ暇だな。

「ツル、商店街行こうぜ」

「は!?この暑いのに!?」

「お前いちいちリアクションでけぇんだよ。女狩りにいくんだよ」

「また増やすのかよー、よく体もつなぁー」

そう言いながら、片手に携帯と財布を持ち、準備し始めるツル。

俺だって別に、女のなにも見てない訳じゃねぇよ。



顔と体は見てる。



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