佐々倉のカノジョ。


「うぇーい!おい、聞いたか嵐!俺カッコいいからな!」

「うざ…」

「面白いですね二人とも」

クスクスと女らしく笑う璃乃を、ヤる目的以外で女を初めて魅力的に感じた。

「あ、私、これから待ち合わせがあるんです、じゃあ、これで!」


ガタンと、立ち上がり千円札を置くと、手を振りながら出ていってしまった。


「ツル、諦めろ。ありゃ、彼氏と待ち合わせだ」

「ぐすっ、うるせぇやい」


うゎ、マジ泣きしてやがる。


女なんて、みんな同じ。


俺だってそう思うけど、なんでこんなイラついてんだ、俺は。



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