下僕お断り!



私の声に弾かれたように顔を上げた矢吹は、決心したように走り出した。

よっし一気にいけ!

どうせなら一位をと、れ……?


「なあじんた」

「なあに月ちゃん」


飛ぶように駆け抜ける矢吹。
正確には、駆けてくる矢吹。



「矢吹、こっち来てるよね?」

「うん。めっちゃこっち来てるね」

あちこちに人が散らばる中、矢吹一人だけこのテントにまっしぐら。

紙をにぎりしめている。




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