不機嫌なアルバトロス
―これから、私どうなっちゃうんだろう?



いつの間にか着いていた会社の自動ドアを通り抜けながら、額に手を当てた。



朝から、いや先週の金曜日から、私の人生はジェットコースターの様に振り回されて、とっくにキャパを越えている。



しかもまたやっちゃったし…


自分のしでかしてしまった事も思い出して、項垂れながらとぼとぼと受付の前に進む。


「おはようございます」


受付嬢が挨拶してくれるので、自分も軽く会釈して通り過ぎようとしたのだが。


「櫻田さん」


受付嬢二人のうち一人に呼び止められた。

< 112 / 477 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop