不機嫌なアルバトロス
「…ほんとに二週間だけだよ?」
やがて、憲子が念を押した。
「もちろんだよー!」
Vサインしてみた。
「何か危ないことに巻き込まれそうになったら、必ず私に連絡すること!絶対、守ってね。」
こくこくと頷くと憲子はパニーニをかじる。
「あ、それから―」
もぐもぐと口を動かしながら、憲子が思い出したように言った。
「ぜったい。その人のこと、好きになっちゃ駄目だよ!」
私は、何と答えれば良いのでしょうか。