密かな楽しみ
0 プロローグ

夏の始め


朝からとにかく暑い。

職場の駐車場に入り、

バイクを降りた後、

上着を脱ぎながら、

溜息をつく。

脱水になったらたいへん。

同僚に迷惑をかける。

だから、いつものように駅近くのコンビニへ向かう。

頭の中で、なにを飲もうかと考えていると、

駅のほうから、歩いてきた

バスケのユニフォームに身を包んだ長身の男が、

にこやかにわたしの顔を覗きこんだ。
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