*僕らの軌跡*
「で?僕に用があったんでしょ?きかせてよ」
はっとして 我に返った私は うつむきながら言った。
「このまえは ありがとう」
――あぁ なんでこんなに照れなくちゃいけないんだろう
「それだけ?」
びっくりしてポカーンとしていると
「お礼に なんかしてくれないのかなー?」
「えっ?お礼…………何すればいいの」
「例えば、こんなこと」
「えっ、えぇ??」
またポカーンとしていると
今度は 前髪に 何かが優しくふれた
――今のって??まさか??
「ちょっと!何するのよ!」
飯島はクスクス笑いながら
「今回は これくらいにしておくよ。またね」
すぐに図書室から出ていった
――結局 お兄ちゃんのこと聞けなかった
どうしよう