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§第一章§
『いってきまぁーす!』


1996年12月29日


クリスマスも終わり正月へのカウントダウンが始まるその頃、

莱音は仲間―と一緒にカウントダウンの約束をした。


コートを着ていても寒い位の気温だ、

「莱音〜!!」

と惡兎波が手で円を描くように手を振っている。


『惡兎波ー!!!!つめたぁあぁあ!』

惡兎波の手は凍ったように冷たかった。



惡兎波のやつまた1時間位まってたな、


『いつ来た?』

「さっき!」


『あほ!またずっと待ってたんでしょ...ハイッ!..』


莱音は自分のしていた手袋を惡兎波に渡した。


「...///ありがとッ!//」
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