届かぬ声を、君に。




「しょ、しょうにゃの!?」


口にご飯を入れたままそう言った優花。


私の予想だと、多分"そうなの!?"と言いたいんだと思う。



「ちょっと、優花! 口に食べ物入れたまま喋らないの!」



私が注意すると、優花は一生懸命ご飯を噛み始めた。



「舞香、好きな人出来たの?」


「うん.........」


びっくりしている優花を尻目に、

優花、ご飯噛むの早いなぁ.........

なんてどうでもいいことを考えていた。


< 25 / 125 >

この作品をシェア

pagetop