届かぬ声を、君に。







え…………?




病気?





優花が?





しばらく、私は言葉を発せずにいた。




「嘘、でしょ?」





やっとのことで絞り出した一言。





なっちゃんは、やっぱり、と呟いてから話しだした。




「優花ね、心臓の病気なの。最近、病気が見つかって………」




何にも、頭に入ってこなかった。





優花が、病気?





なっちゃんの口をついて出た次の一言で、私はすべてを悟った。




< 82 / 125 >

この作品をシェア

pagetop