守ってダーリン!
(えー・・・!)


嵐のように去ってしまった龍平くんたちを、呆然と見つめる。


(さり気なさってものが、全くないんですけど・・・!!)


取り残された私と市谷さんは、なんとなく気恥ずかしい雰囲気で、お互いにそわそわと落ち着かない。


(もう・・・龍平くんてば!!)


心の中で、龍平くんに怒りの気持ちをぶつけるけれど。

その場に市谷さんと二人きりになった私は、何も話さないわけにもいかなくて、小さな声で言葉をかけた。

「あ、あの・・・退院、おめでとうございます。」

「ああ・・・ありがとう。」

なんとなく照れたように、市谷さんはお礼を言う。

「もう、足は杖なしで大丈夫なんですか?」

昨日までは、杖をついていたような気がするけれど。

今は何も使わずに、自分の足で立っている。

「ああ。入院中も、もう使ったり使わなかったりだったから。

もう、軽く走るくらいなら大丈夫だよ。全力ダッシュは出来ないけど。」


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