守ってダーリン!
その後、知り合いがやっている、という和食料理屋さんで夕食をごちそうになった後、お父さんとお母さんは私たちを空港まで見送りに来てくれた。

「本当に、またいつでも遊びに来てね。」

お母さんが、そう言って私の両手をきゅっと握る。

「はい。ありがとうございました。」

「今度は、三人になってるといいわね。」

うふふ、と笑うお母さん。

私の頭の中は、一瞬クエスチョンマークが並んだけれど。


(・・・もしかして・・・赤ちゃん!?)


言葉の意味に気づいて戸惑う私の横で、市谷さんが「はー」と大きいため息をつく。

「どれだけ気が早いんだ。婚約しただけで、結婚するのはまだ先だ。」

「あ、そっか!そうだったわね。」

ペロリと舌を出したお母さんの横で、「そうだぞ」と言ってお父さんが声をかける。

「そういうのは、本人たちに任せたほうがいい。

それに・・・しばらくは、二人きりでいたいだろ。」


(えっ!?)
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