守ってダーリン!
これ以上は墓穴を掘り続けるような気がして、私はぎゅっと押し黙る。

「オレももらったことあるけど、そのままでも本当においしいですよ。

市谷さんも、きっと好きだと思います。」

龍平くんがフォローしてくれると、市谷さんは「そうか」と言って納得する。

「あっ、やべ、そろそろ行かないとですね。」

ふと時計を見た龍平くんは、市谷さんに目を向ける。

市谷さんも自分の時計を確認すると、「そうだな」と頷く。

「じゃあ、里佳ちゃん、またね。玲奈もおつかれ。」

立ち去ろうとする二人に私は慌てて声をかける。

「あ、あの、わざわざ来てもらってすみません・・・ありがとうございました。

龍平くんも・・・。」

もう一度お礼を言うと、龍平くんはにこっと笑い、市谷さんは軽く会釈して、そのまま二人は店を出た。

「よかったね、受け取ってもらえて。」

「うん・・・。」

玲奈が嬉しそうに声をかけてくれたけれど。

やっぱり迷惑だったかな、そんな気がして、私は少し複雑だった。

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