冷たい手
ミカは服をたたむのをやめた。雑に投げると、そのままベットに転がりこんだ。

ベットには毛布がおいてあった。
彼が先ほど指さしていたのは、これだったのか。
と、ミカは思った。そして、そのまま毛布に包まった。


毛布の中でミカは少し泣く。

彼のやさしさを、自分はわかっていない。

こんなにも優しいのに、自分は彼を疑った。

でも、今は男を信じろという方が無理。心も身体も傷ついている。

ミカは思った。自分は捨て猫みたいだと。
毛布に包まって、数秒もたたないうちに。
ミカは意識を失った。死ぬように寝てしまった。
< 11 / 40 >

この作品をシェア

pagetop