総長に恋したお嬢様Ⅱ
「…はい」

黒板を消し終わって私の方を向く。

「あ、ありがと…」

「…いいえ」

ぎこちない…

「…今日は…来る?」

「ううん…今日はちょっと家で…」

「…そ」

真君は鞄を持って立ち上がった。

「…じゃな」

「う、うん…」

そうして真君は教室を出て行った。
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